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財政破綻の危機を経験した私が、社会人になったばかりの方に伝えたい「お金」のこと

外貨ex byGMO 公式note

日本証券業協会がnoteで「 #お金について考えていること 」コンテストを開催しています。これは当社としては見逃せない!ということで、代表取締役社長や執行役員に「お金」に関する記事を書いていただきました。今回は小西さんの記事です。

小西 洋平: 大学卒業後証券会社にて営業やコンプライアンス業務に従事し、2013年外貨ex byGMOに入社。コンプライアンス部門のマネージャーを経て、現在は執行役員。


お金や運用に関して、多くの方は学生時代に十分な教育を受けておらず、社会に出て突然自分で考えなくてはいけなくなります。お金のことで困ったり失敗したりすることもあるでしょう。
そのような時に少しでも役立ちそうなヒントを、私の体験談を踏まえお伝えできればと思います。特に社会に出てすぐは資産運用の前に『使い方』が大事なのでその観点を中心にお伝えします。

これまでの私のマネーライフ

(1)財政破綻の危機~大学卒業から社会人3年目~

大学卒業後証券会社に入社。地方に配属となり初めての一人暮らし。お金について深く考えたこともなく、給与をあるだけ使ってしまう、収入を考えずローンで車を購入する、など今考えるとひどいマネーライフを送っていました。配属時の先輩の言葉「お金が増えるからクレカを作りまくれ」を信じたのもまずかったです。
使えるお金が増えたと一時的に安心してしまうのですよね…。なんとか車のローンを支払いつつ、残ったお金で飲み歩き、手元に何も残らないという生活を3年ほど続けました。
家計は負債限界、キャッシュもギリギリ、貯蓄は給与天引きの持株会の株と少しの財形貯蓄のみ、という状態。恥ずかしき未熟な時代です。

(2)転機と改善~社会人4年目から10年目~

社会人3~4年目にかけ転機がありました。『結婚』と『子供の誕生』です。これにより財政破綻状態を見直さざるを得なくなり、初めて消費行動を変えました。自分だけの未来を考えていた時はその日暮らしの生活でしたが、ライフイベントが定まったことで将来に備え支出に一定のキャップを設けるようになりました。
一回上げた生活水準を下げるのは難しいと感じる時もありましたが、慣れるとお金を激しく使うこともなくなりキャッシュフローも安定しました。家族には感謝しています。あの生活を続けていたらどこかで破綻していたでしょう。消費行動の変化にともない負債は減り、無駄な支出も削減、身の丈に合った生活になりました。
まとまった貯蓄をする余裕はなかったので、この時も貯蓄は給与天引きの持株会の株と財形貯蓄のみです。

(3)そして安定へ~社会人11年目から20年目の現在~

結婚以降、無駄遣いはほとんどなくなりました。趣味は読書と映画鑑賞程度なので消費も地味です。大きな買い物は自宅を購入しましたが、賃貸よりローンの方が安かったので購入したくらいで、月々の支払いに余裕のある金額です。今後の子供の学費のため貯蓄しています。
そこを乗り切れば老後の資金の用意を始められるので、資産運用も積極的に考える時期ですね。ただし現在(※2021年12月15日)は、私見ですが世界中の株価が実態よりも高いと考えているので、焦らなくてもいいかなと思っています。
ということで現在の負債は住宅ローン、運用はキャッシュのみです。

自分のマネーライフを振り返ってのポイント

(1)支出

振り返ってみると「将来のために使うお金」を意識してから劇的にキャッシュフローが落ち着きました。それまでは、くるかわからない将来の事より目の前の楽しいことにお金を払っていましたが、漠然とでも将来のライフイベントが決まってくると、支出や貯蓄に計画性が出て生活が安定してきました。

(2)運用

現在、持株会の株と定額の財形貯蓄のみで運用成果と呼べるようなものはありません。一方で金融業界に長年勤めていたこともあり、それなりに相場や金融商品の構造は知識としてはあるという状態です。

(3)全体

結果として貯蓄や投資は給与天引きの物だけでしたが、住宅購入の際などに役に立ちました。しかしこれまでの人生のお金に関わる部分においては、運用の成果というよりは支出をコントロールし、将来に備えて残しておくことの方が重要だったと思います。

若い時に心掛けておけばよかった大切な事

お伝えしたいのは『今使ってもいいお金』『将来のために使うお金』の2つを意識して管理することが重要だということ。家計簿アプリも便利になってきていますがそこまで細かくなくても、最低限この2種類で考えてお金を管理できていたら、私も今より豊かな人生を歩んでいたかもしれません。

ただし、将来が不安だからといって漠然と『将来のために使うお金』を過大評価するのもよくないでしょう。『今使ってもいいお金』をしっかりわかっていればその範囲で支出をして今を楽しむべきです。人生にはその時しか楽しめないこともありますし、楽しむことも将来への備えと同じくらい大切なことです。

また資産運用については、社会人になりたての時期は『儲ける』ではなく、小額から始めて価格の動きを経験して『慣れる』という感覚がいいでしょう。証券会社時代、投資未経験で最初から多額を投じて大きく損して、投資自体を止めてしまうお客さまが何人もいらっしゃいました。
金融商品は損をすることがあるもの、というのは論理より身をもって経験した方が理解できるので、若いうちから投資の経験を重ねてください。その経験が、本格的に運用を始めた時に立ち回りや運用の成否に差をもたらします。

まとめ

お金の使い方、貯め方について迷ったら次のことを意識して考えてみてください。
・若いうち(お金がたまるまで)は、運用の中身より支出の見直しが重要
・支出には『今使ってもいいお金』と『将来のために使うお金』の2種類がある。それぞれにお金をどれくらい使えるか把握しよう。
・資産運用は『儲ける』より『慣れる』から。損しても勉強のつもりで様々な投資を経験しよう。

若い時は刹那的な生き方に憧れる方もいるかもしれませんが、多くの場合人生は70~80年続きます。楽観的な方、心配性な方それぞれだと思うので、現在も将来も最も豊かな人生を過ごせそうな自分だけの支出のバランスを見つけてみてくださいね。



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