
資産運用は名医と同じ!?~勉強時間にも投資しよう~
日本証券業協会がnoteで「 #お金について考えていること 」コンテストを開催しています。これは当社としては見逃せない!ということで、代表取締役社長や執行役員に「お金」に関する記事を書いていただきました。今回は市川さんの記事です。
市川佳彦:外貨ex byGMO執行役員。クオンツ分析・データサイエンス・研究開発の担当。トレーディア代表取締役。一橋大学大学院 金融戦略・経営財務プログラム 在籍中。Twitterでも情報発信しています。
初めまして。外貨ex byGMO執行役員の市川と申します。会社ではクオンツ分析・データサイエンス・研究開発の担当をしています。この記事では資産運用について、私の思うことを3点お伝えしたいと思います。
古い手法は淘汰されることを知る

あくまで一般的な話ですが、「名医」と呼ばれる方もいれば「ヤブ医者」と呼ばれる方もいます。もともとは、同じ試験を合格している訳ですから、知識の最低ラインは担保されているハズです。
私が思うに重要なのは、大学卒業後。「名医」と呼ばれるお医者さんは、卒業後も研鑽に励み熱心に勉強し続ける方が多いのではないでしょうか。
資産運用に関しても同様で、古い手法はどんどん淘汰されます。かつては莫大な収益を上げた手法も現在は逆に損をしてしまう場合もあります。長く生き残っている投資家は、新しい手法や新しい投資対象に何度も乗り換えて、試行錯誤しながら進んでいく方が多いと感じます。
勉強時間・研究時間を確保する

「名医」が大学卒業後も研鑽に励み熱心に勉強し続ける方が多いのと同様、生き残っている投資家は新しい手法や新しい投資対象に何度も乗り換えて、試行錯誤しながら進んでいくとお伝えました。
単にトレードだけに時間を割いていてはいけません。いつの間にか自分が使っている手法が古くなってしまい、淘汰されてしまう恐れがあります。資産運用で成果を残すには、勉強・研究時間を確保することが大切だと考えています。
個人的には上手い人がどうしているのか、考えるのが良いと思います。最近はSNSで取引を詳細に開示されている方も多いと思うので、どんなタイミングでトレードしているのか、研究するのも良いと思います。
学術論文を読む(上級者向け)

私がよく行っているのは、世間で発表される学術論文を読むことです。世界中の研究者がしのぎを削り、良い資産運用の手法を研究しています。前提知識が必要ですが、最先端の運用手法に簡単に触れることができます。Google Scholarなどで簡単に検索できるので、試してみてください。
終わりに
簡単に3点ほどお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。参考になれば幸いです。
また、「学術論文を読む」ことについて私も読む努力をしております。その状況はtwitterでつぶやいておりますので、こちらもあわせてご覧いただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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